●デモンズ2001

デモンズ2001 [DVD]

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●あらすじ
どう見ても大学教授にゃ見えないカール・アーバン(役名忘れました)が、悪魔に逆恨みされ、次々とひどい目に遭うお話。あまり考えないでカール鑑賞のためだけに見るのがよいと思われます。


●感想
こんなマイナー映画で熱演するカール・アーバンがかっこよすぎ
マイナーって言ったけどこれ隠れた名作じゃないですかね?
つかカールファンならぜったいみなきゃだめな一本だと確信。
私のカール・ベスト映画に決定!(なんたって主演だし)

B級の悪魔映画としてのお約束がてんこ盛りで楽しい。カールファン・フィルターがかかっているとはいえ、まじめに「悪魔」を考えてみましたってな「エンゼルハート」なんかよりずっと面白かったです。
あやしい教祖、東洋趣味、蝋燭、ざらついたビデオ画面に映し出されるヤバイ儀式、取り出されたむき出しの心臓、黒聖書など、日曜の昼下がりにテレビ東京で放映しててうっかり見ちゃうような、絵に描いたようなB級っぷりが逆にすがすがしい。ちょっとしか出てこないけど悪魔のシルエットはあくまでも悪魔。
制作陣一同、楽しんで作りました感満載。
メイキングで、低予算なりに知恵を絞り、工夫してつくったことが明かされます。
「照明が足りないから、水の反射を利用したんだ。うまくいったよ♪」
「シナリオでは屋根の上の場面だったけど、機材を上に上げるお金がないんで、床下に変更したのさっ」などと誇らしげに語るスタッフや監督たち。GJです。
その涙ぐましい努力のかいあって? 画面としてはそれほどチープにならずに、不気味な雰囲気を出せていたと思います。場末のホテルはほんとに場末のホテルで撮影して予算を浮かせたんですかね。ありえないほどひでぇホテルです。

当時20代後半だったと思われるカールがもう体当たりって言葉がぴったしの大熱演。
えんえんと床下を這いずり回り、首輪でチェーンにつながれ、チェーンソーでおそわれ、急所を蹴られ、バスタブに沈められ、極めつけはゴキブリを顔に山盛りにされる。口の中につっこまれる(ギャー)、あれ、生ゴキブリらしいですよ。
カール曰く「頭をからっぽにして臨みました」って、そうだろうな。シナリオをじっくり読んで、どう演じるかなんて考えるのもやだろうな。
よだれ、ゲロ、鼻水、涙、血、あらゆる液体まみれになりながら、カールがんばった。しかもけっこう演技がうまいですカール。最後まで大学の先生には見えなかったけど。同じ指輪役者でも、オーランド・ブルーム(まれにみる大根)とは比べものになりませんです。

しかもカールはものすごくスタイルがいいので、ただ突っ立ってるだけで画面映え。
身長185センチだそうですが、頭が小さく、手足が長く、何を着ても似合う。
この映画の中では何気にけっこう着替えてるんですよ。カールが。
スーツ、パーカー、パジャマ(カワイイ)、ラグランTシャツ、オッサンシャツ、病院服、裸に犬の首輪スタイルまで着こなしてしまう、スーパーモデルのような体型。いやうらやましい。
横から見た頭の形が、ヨーロッパの男の子みたいでとってもかわいいです。
そんで目がきれいです。ヘーゼルっていうのでしょうか、緑がかった明るい茶色で、アップになると宝石のようです(ちと大げさ)
童顔で、あごがとがってて、笑うと丸顔になって、ほんとに性格のよさがにじみでてかわいいです。
カールの(スポーツ以外の)趣味はガーデニングだそうですが、まさに畑仕事が似合いそうな素朴さがステキ。

しかもラブシーンまで!?うはー。
もうカールファンのための大サービス。相手の女の子は、ちょっとニコール・キッドマンというか、ヘレナ・ボナム・カーターっぽくてコワかわいかったです。

始終カールの裸に気をとられたせいか、ホラー&虫が大っ嫌いな私がそんなに恐怖も嫌悪感も感じませんでした。(低予算チープ画面のせいもちょっとあるけど)
カールのヌードはゴキブリを超えた。
実際この映画のおかげで、ゴキブリちょっと怖くなくなったかも。